「あなたのおっしゃりたいことは、ジュウブン理解できます。」などをパソコンで打つ時、たいていは、「十分」、「充分」、「重文」そして、時間の「10分」がでますよね。
「重文」や「10分」は、ともかく、あとの2つのどれを選べば良いのでしょう。
また、その漢字を選ぶ理由は何でしょう。
これは、違いを知らないと、選ぶことができません。
「あなたのおっしゃりたいことは、ジュウブン理解できます。」の文章を考える時、「十分」は、時間の10分に通じます。
ですから時間を漢字で表しているのかも知れません。
「重文」は、国語の時間に習った言葉で、この場合の「ジュウブン」とは意味として関係がなさそうです。
こうして勝手に消去法で考えていくと、本当は「充分」だけが正しいのかと思うほどです。
では、実際はどうでしょう。
「十分」と「充分」の違いを調べてみましょう。
2つの辞書の意味
・十分:不足のない様子・満足な様子
・充分:不足のない様子・満足な様子
辞書での意味を調べた結果、「十分/充分」や「十分・充分」など、同じ欄に同等の意味合いで、特に、区別されて説明されているものはほとんどありませんでした。
2つの漢字の意味
・「十分」は「十+分」でできています。
「十」は漢数字で、一般的には100%を意味しています。
この漢数字を使った慣用句やことわざなどは、私達の国にはたくさんあります。
①五分五分
ちょうど半分というところから、2つのものを比べて「違いがない」や「同等」という意味に使われます。
②七分三分
2つのことを分ける時の言い方で、特に勝負事の時に「七割は勝てそうだが、三割はダメだろう。」などの様に使います。
③腹八分目に医者要らず
食べ過ぎないで、「少し足りないかな」くらいが健康に良いという意味です。
④十二分にしていただいたつもりです
100%以上の助けや利益を得たという意味です。
・・・など
いくつか例を挙げましたが、数字が増えていくごとに、100%に近付きます。
100%になったら「一杯」や「満足」など、「数値的に満たされました」という意味になります。
この様な様子が「十分」という様です。
「充分」は、ほかに「充」を使った漢字を探してみたら、「充血」や「充実」などが当たります。
その意味は、感じ方(感覚的)で、100%がどういう状態なのかがはっきりしない場合に使われている様です。
「十分」と「充分」の比較
「ジュウブン集まりました。」という文章があった場合は、次の様に使い分けるのが良いでしょう。
・目標額に到達したのなら、「十分」
・満足いくだけ集まったのなら、「充分」
まとめ
「十分」と「充分」の大きな違いは、「十分=客観的=数値的」か「充分=主観的=感覚的」か、ということの様でした。
客観的とは、「自分の感じ方よりも、一般の数字や完成度がメインの様子」で、主観的とは「主役は自分で、自分の感じ方がメインの様子」です。
「十分」と「充分」は、「数値的に満足」なのか、「感覚的に満足」なのかに注意して使い分けるのがいい様です。
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