料理の本や、飲食店でのメニューに書かれているのをよく見かけていても、つまりはどういうことだい?と悩ませてくれますね。

理解が深まれば、普段の料理にバリエイションが増えるかもしれませんよ。

オーブン トースター グリル 違い

どう焼きたいか、どう熱を行き渡らせたいかに違いがある

オーブンは中も表面も焼きたい時に使う、トースターは表面に焼き目をつけたい時に使う、グリルは素材を金網に乗せて直火で焼きたい時に使う。

これらを基本的なイメージとしていきましょう。

焼きたいものや焼き加減、それに合わせた使い方が選べる

オーブンは空間内部の熱を利用して素材の内外を焼きます。

一言で言うなら、蒸し焼きです。

ピザ、パン、ケーキやその他の焼き菓子、柔らかく仕上げたい肉料理などに使われています。

オーブン内部を熱くさせてから素材を入れて、再び熱くするというのが特徴です。

トースターは出来上がっているパンを切って表面だけ焼きたい時に使います。

電気で熱を発生させて短時間で表面だけ焼くことができます。

縦に入れて焼きあがったら飛び出てくるタイプと、扉を開けて横に寝かせて焼くタイプがあります。

グリルは火の上に設置された金網や鉄板に素材を乗せて焼く料理のことを言います。

ご家庭の台所で言うと、コンロについている魚を焼く部分のことです。

焼きあがった時に網目や鉄板の跡がついているのが特徴です。

ですので、バーベキューや焼き肉、七輪を使った焼きサンマなどがグリルの仲間に入ります。

表面に焼き目がつくのがトースターと似ていますが、火力が強いために内部まで短時間で焼けるので違うと言えます。

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焼き方に違いがある

オーブンは古くから存在しており、現代では電気やガスで発熱させますが、薪を使用するという従来の発熱方法もあります。

ドーム状、または四角い空間内で熱を発生させ、その熱によってオーブンの内壁と空気から赤外線が発生し、焼きたいものの内部までじっくりと火を通すことができます。

本格的なピザ屋さんで焼いている場面を見たことありませんか?

石やレンガでできたドーム状の窯(かま)です。

魔女が宅急便をしているアニメ映画の中で、とあるおばあさんの料理を手伝うシーンに登場する窯を見たことある人の方が多いでしょうか?

ここでお気付きでしょうが、オーブンと窯は同じものです。

もっと広く言うと、陶器を焼く窯と、工業で金属やガラスを溶かしている炉も同じオーブンの種類です。

トースターにはオーブントースターと呼ばれているものがあるために、オーブンとややこしくなっているのではないでしょうか?

扉を開け閉めするタイプのトースターの見た目がオーブンと同じために、そう呼ばれているのです。

しかし、表面だけを焼くことに特化しているため、火力が劣りますし、内部まで火が通りません。

とは言え、このタイプのトースターはお餅や冷凍ピザを焼く時にも使えますし、工夫をすれば他の料理にも使えてオーブンに負けない力を発揮するので、オーブントースターという名前は似合っていると言えます。

細かく焼き目を調節できるのが強みとも言えるでしょう。

グリルは直接火が当たるのと、網や鉄板から伝わる熱で焼くことができます。

焼いているものを移動させるか、火を弱めるなどして焼き加減を容易く調節できるのが特徴です。

コンロに設置されているものだと、火が出るタイプと電熱線で加熱するタイプがあります。

最近のものでは両面を焼くタイプもあって便利ですね。

また、閉じた空間だと、オーブンよりも短時間で空間内を熱くできるので、表面を素早く焼いて美味しさを閉じ込め、ジューシーな仕上がりにすることができます。

先程、トースターの料理例にお餅を出しましたが、直火で網目模様の焦げ目がついていたらグリルと言えるでしょう。

まとめ

それぞれに得意料理はありますが、工夫をこらせば補い合うことができます。

ご家庭によっては魚焼き用のグリルでトーストを作っている所があれば、オーブントースターでパイやグラタンを作っている所もあるでしょう。

特徴を活用すれば、いつもより違いのある料理を楽しめますよ。

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