どちらも嗅覚について関りのある表現として、日常的に誰しも使っています。

使用場面を考えた場合に、どうも両者の間に異なりがあるように感じられます。

そこで両者の特徴について、具体例を用いて考察していきたいと思います。

香り 臭い

香りと匂いの違いとは…!

この両者の違いについては、ふと突然尋ねられても、困るような類の質問ですね。

これまで意識していなかったものに、視点を向けると新たな発見があるのかもしれません。

「香り」ってどんな時に使うの?

使用状況に制限はないのかについて、考えていきたいと思います。

「微かな花の香りがする」とは言えても、「カレーの香りがする」とは言えません。

次のように、もっと言葉を補ってみると後者の異質な部分が見えてきます。

「帰宅途中に風に乗ってカレーの香りがする」という文のおかしさは明らかです。

今度は、別の角度から考えていきましょう。

「花弁に鼻を近づけると甘い香りがした」と表現できても、「鼻を近づけるとくさい香りがした」とは表現できません。

これらのことから、使用状況に制限があることが推測できます

1つ目は、においに関する肯定的な表現にしか使うことができないこと。

2つ目は、遠く離れていて分かるようなにおいではなく、近づいてみてやっと気づくくらいの繊細なものであること。

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「匂い」を使うのはどんな時?

ここでも具体的な場面を想定しながら、考察していきたいと思います。

「お菓子の甘い匂いが漂う」、「ドブのような匂いがした」とは言えても、「ほのかな花の匂いがする」とは言えません。

もう少し言葉を足してみると、特徴を捉えやすくなります。

「ケーキ屋さんからお菓子の甘い匂いが漂う」、「久しぶりに排水溝を掃除したら、ドブのような匂いがした」などです。

しかし、「ほのかに花の匂いがする中で、お弁当を食べた」は、適切な表現とは言えません。

このように、次のような場面において使用されることが多いと判断することができます。

まず、においに関するプラスな表現、マイナスな表現を問わず使用できること

次に、ある程度離れていても感じるにおいに対して用いることができること

上で見たように繊細でかつ良いにおいについては、制限が入ることがあります。

マイナスなにおいを表す際は、現在、「臭い」の字を用いられることが多いです。

まとめ

香りとは、とても繊細な良いにおいについて表現される時に使われる言葉です。

匂いとは、心地よいもの、そうでないものの双方について表す際に使われます。

「香り」は使用範囲が限られており、「匂い」はその範囲が広いことが分かりました。

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