旅行などに行って美しい眺めの場所に出会うことがあると思います。

このような場合は景色というのが正しいのでしょうか?

もしくは風景というのが正しいのでしょうか?

景色と風景は同じような意味を表しているように思えますがこれらにはどのような違いがあるのでしょう。

今回は景色と風景の違いについて調べてみようと思います。

景色 風景 違い

景色と風景の違いについて

景色というのは辞書などには、「鑑賞の対象としての自然界の眺め。風景」「陶磁器、特に茶陶の所見(斑紋など)の不測の変化の部分をいう」と書いてあります。

また、風景というのは「目に映る広い範囲の眺め。景色」「ある場所の情景・有様」とあります。

辞書によると景色も風景も意味に違いがあまりないように思えます。

目に映る眺めをさす場合にはどちらも似たような意味を持ち違いとしては、ただ目の前に広がっている眺めなのか、それを鑑賞の対象として見ているのかという点ではないでしょうか。

景色や風景といった言葉は眺めをさす以外にも、美術や写真、陶磁器などを表現するときにも用いられます。

そういった場合の意味についても調べてみました。

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美術、陶磁器などにおける景色と風景について

美術において「風景」とは、光景や景色をモチーフに描かれた絵画を風景画さします。

静物画や人物画が主流だった時代から、人の眼差しがその人の内面やものの存在に向けられた風景も、美術において人間の存在そのものを表現する一つの題材として捉えられる時代へと変化してきました。

また、陶磁器は粘土を窯で焼くことによって作られ、火に焼かれた際に生まれる模様などの変化を「景色」と呼びます。

作品によって違う様が見られこれらすべて景色と呼び、こういったものは作品の表情とも言えるでしょう。

このような作品によって異なる表情を見せる陶磁器はその景色そのものが味として評価されます。

そのほか、写真においても景色や風景を撮ることがあります。

同じ写真でも見る人によって印象は様々違います。

見る人に感動を与えることができる写真は景色や光景ではなく情景と呼ばれるものになります。

同じシーンを撮影していてもそれだけ与える印象が変わるのは不思議なものです。

まとめ

景色と風景は意味としては似ていてどちらも目に映る自然のありさまをさしています。

景色とは自然のありのままの状態をいい、風景とは思い出なども含めた眺めをいいます。

他にも似た言葉はあります。

眺望・眺め・絶景・光景・情景などさまざまあり、これらが表しているのはすべて目に見える自然の状態をさしていますが、それぞれに人の感情など自然物以外のものの存在も含まれています。

これらの言葉の使い分けは人の感じ方により違うようです。

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