日本語の中でも《同音異義語》ってかなり難しいし、なんとなくうまく使い分けているつもりでも実は間違っていた、なんてことありますよね。
そうならないためにもしっかりと理解をしておくことが大切です。
という事で今回は、“対象”と“対照”にはどのような違いがあるのかについてまとめました。
対象と対照の特徴
“対象”とは、目的や目標とするもの、相手、という意味があります。
よくおもちゃの箱なんかを見ていると、小さな文字で『対象年齢3歳以上』などと書いてありますよね。
私はあれを『三歳以上じゃないと使っちゃいけないものなんだなぁ』と思っていました。
しかし実際は、『三歳以上の子供に使ってもらうことを目的とした商品』だったのです。
対照とは?
つづいて、“対照”とは、別のものとどう違うか比べる、という意味があります。
また、全く違うものを比べた時にその違いが際立つことや、コントラストのことも言っています。
よく、『うちの兄弟は全く対照的な性格をしていて~』なんてお母さんたちの井戸端会議で言っていますが、あれは『全然違う性格である』と言っているのと同じことなんですね!
『色のコントラストが素晴らしい』とも使うことがあります。
違いと使い分け
興味がなく、その人は恋愛をする相手にはならないことを恋愛対象外、といいます。
冷蔵庫などを選ぶときには、家電メーカーを対照する、という風に言います。
では、《ひかくたいしょう》という言葉はどちらの《タイショウ》が当てはまるのでしょうか?
実は、“比較対象”と“比較対照”、二つともあるんです。
ということはやっぱりこれも意味が違ってきます。
“比較対象”は、すでにある片一方のものと比べる相手や物のことをいいます。
《自分の理想の人と比べて、あの人は比較対象(恋愛対象)にはならない》というように使うことが出来ます。
“比較対照”は、すでにある者同士を見比べることをいいます。
先ほどの、家電メーカーの例えはまさに《あそことあそこの会社を比較対照として検討している》ということになります。
まとめ
今回は“対象”と“対照”の違いについてまとめました。
対象には目的や目標とするもの、またその相手、という意味があり、対照には別のものと比べる、という意味があることが分かりました!参考にしていただけたら幸いです。
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